リニアの強引無理ニア #2:浮上なのに車輪が4種類!?

出典 山梨県立リニア見学センター

リニアモーター方式の概要

右図は、リニアモーターの概念図で、ふつうのモーターを直線上に展開したものである。内側の回転子に相当するのが車両側の超電導磁石(SCM=Super Conducting Magnet)であり、外側の固定子に相当するのが地上側の駆動用コイルで、品川—名古屋間 286kmの軌道全線に亘って設置される。そのため、駆動用の電力設備・配線も含めて、初期設備投資も維持費もかなり高くなる。 続きを読む リニアの強引無理ニア #2:浮上なのに車輪が4種類!?

リニアの強引無理ニア #1:なんのために?

出典 JR東海リニア特設HP http://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp

時速500km、品川—名古屋間を40分、夢の技術とも謳われるリニア中央新幹線だが、その技術的中身を仔細に見ると、優れた先進的なものというよりも、むしろ筋の悪い技術を強引に無理に進めているのではないかと思わざるを得ない。強引無理の代償はコスト、収益性、安全性、環境性、快適性などであり、そのツケはいずれ(すでに)国民に降りかかってくる。

本稿はリニア中央新幹線の技術を批判的に論じるもので、以下 8記事の予定である: 続きを読む リニアの強引無理ニア #1:なんのために?

踏み間違い事故はなぜ起こる?(FAIL CATASTROPHIC)

出典不明

AT車でブレーキとアクセルを踏み間違える事故が後を絶たない。写真は典型的なコンビニでの踏み間違い事故で、「ダイナミック入店」や「コンビニ特攻」とかの茶化した言い方が定着している。

ブレーキを踏むべき状況で、実際にはアクセルを踏んでしまい、停止すべきところを加速・暴走してしまう事故である。物損事故で済めばよいが、車と壁の間に人を挟むとか、数百mも暴走し死者を出してしまったら悲惨なこと極まりない。

右足A/B踏み替えは「FAIL CATASTROPHIC」

アクセルとブレーキを踏み間違えるという、基本操作ミスがなぜ起きやすいのか? 続きを読む 踏み間違い事故はなぜ起こる?(FAIL CATASTROPHIC)

文科省22徳目の分類と取捨

【道徳教育全般へのコメント】  <pdfはここ>

文科省22徳目は、内容の重複が多く、合理性も論理性も体系性も感じられないので、3つの重要ポイントの視点(後述)から、敢えて分類し取捨してみる。
(○:主要なもの、△:許容できるもの、▲:要注意、▼:除外すべきもの)
(インデントは3段階の重要度を表す)

ア)主権者としての自覚に関連するもの
.  ○#1「自主、自律、自由と責任」
.    △#12「社会参画、公共の精神」 続きを読む 文科省22徳目の分類と取捨

「基本的人権の尊重」が現代の道徳原理

【道徳教育全般へのコメント】  <pdfはここ>

道徳的な考え方は、古くは十戒など宗教的な教えや、儒教など思想・倫理として様々な形で表現されてきた。共存共生の社会生活を営む上で、人類があまねく必要としてきた概念である。必要性は普遍的でも、その内容は年代、地域、宗教などにより様々であり、互いに矛盾する事柄も多く、中身は普遍的ではなかった。 続きを読む 「基本的人権の尊重」が現代の道徳原理

「権利には義務が伴う」は間違い

【中1道徳教科書への横断的コメント】

遵法精神、公徳心に関する以下3教材は、どうも「権利には義務が伴う」と言いたいようだが、いずれも趣旨不明で「珍妙」、無理な筋立てである。(▼:ネガティブ評価)

▼東京書籍1・3「選手に選ばれて」、主題は「権利と義務を考えて」 続きを読む 「権利には義務が伴う」は間違い

道徳教科書(中1)への横断的コメント

前稿の中1道徳教科書8社読み比べの教材評価に基づいて、幾つかのテーマで横断的なコメントをまとめた。各社教材の類似性から浮かび上がる問題点などを指摘し、好ましい教材と対比させたり、可能なものは提言も添えた。本ページはそれらへのリンク集と概要である。
(横断的コメント全てのpdfはここ

イジメ防止に役立たたず、むしろマイナスではないか?
現実の教材を読む限り、道徳教育はイジメ防止に役立たず、むしろマイナスではないかと指摘。イジメの本質に触れた教材を参照しつつ、学校教育そのものにイジメの原因が内在と考察。学校教育は日本国憲法に則ったものであるべきとの大本に立ち返えれば、「個人の尊重」「一人一人がかけがえのない存在」が鍵となる。 続きを読む 道徳教科書(中1)への横断的コメント

イジメ防止に役立たたず、むしろマイナスではないか?

【中1道徳教科書への横断的コメント】

道徳教育はイジメ防止に役立つのではとの期待もあるようだが、現実の教材を読む限り、とてもそうは思えない。むしろ逆になりかねない懸念を感じる。各社イジメ教材は:
(○:ポジティブ、▼:ネガティブ、・:ニュートラル評価)

・光村図書1・p. 64「いじめが生まれるとき」
▼日本文教1・p. 35「いじめって何?」
▼日本文教1・30「自分だけ「余り」になってしまう…」
▼東京書籍1・6「傍観者でいいのか」
▼教育出版1・18「あなたならどうしますか」
▼学研教育みらい1・4「うわさで決めるの?」
▼廣済堂あかつき1・9「ヨシト」
▼学校図書1・35「卒業文集最後の二行」
▼日本教科書1・p. 56「ちゅうたがくれたもの」
▼日本教科書1・p. 104「プロレスごっこ」 続きを読む イジメ防止に役立たたず、むしろマイナスではないか?

身障者と健常者で個性の二重基準

【中1道徳教科書への横断的コメント】

こと身障者に関しては良い教材が多い。特に良いと思うのは:
(○:ポジティブ、▼:ネガティブ、・:ニュートラル評価; 矢印は注記)

○光村図書1・7「私の話を聞いてね」 ←右手指の奇形を臆することなくインスタに披露
○教育出版1・17「ショートパンツ初体験 in 米国」 ←米国では義足を隠さない
○学校図書1・1「誰も知らない」 ←通学バス停までの200mを40分掛けて毎日通う子
○廣済堂あかつき1・25「ある日のバッターボックス」 続きを読む 身障者と健常者で個性の二重基準