「過去の生長の家」に関してこれまで数編の記事を書いてきたが、現在の生長の家教団は全く別物であることを改めて強調したい。1983年10月以来、右翼運動からはすっかり手を引き、リベラルエコロジー教団となっている。現総裁・谷口雅宣氏(1951)は、ブログを読む限り、何事についても論理的で筋が通り、従ってリベラル的である。彼の記事のいくつかを紹介して、エールを送りたい。
カテゴリー: 自民支持団体
安倍政権を支える生長の家原理主義者たち
生長の家原理主義者とは、菅野完氏の連載記事【草の根保守の蠢動】(単行本「日本会議の研究」)でしばしば用いられる表現であり、「教祖・谷口雅春による国粋主義的な教えに未だに忠実な人々」である。彼らのリーダー格に共通するのは、70年安保で左翼に対抗した右翼民族派・生長の家学生運動の出身者であることだ。 続きを読む 安倍政権を支える生長の家原理主義者たち
生長の家原理主義とは:「古事記と日本国の世界的使命」の妄想
<本書の要約>
- 『古事記』は神代の歴史であると同時に、未来への預言
- 日本天皇陛下の御統治は『知ろすめす』である
- 日本人は優良民族である
- 日本の国土が全世界に拡り、天皇陛下が世界を統治し給うべき御位を持つ
- 敵はユダヤ民族の世界征服の野望であり、その現れが共産主義国・ソ連
- 日本国の使命を信じ、一致団結するために、国民思想を作興すべく生まれたのが『生長の家』
自民党「憲法改正草案」の鎧と刃(4)岸信介と谷口雅春
-
憲法でなく、支配層(自民党)が国民に課す基本法
-
国家主義であり、基本的人権を制限
-
自衛と称すればあらゆる戦争が可能
-
緊急事態条項で無制限・無期限の独裁が可能
-
自民党の極右体質・本音を自ら露出
- 1930~45年の大日本帝国への回帰を目指す
大日本帝国は日本の歴史・文化・伝統上の例外で、大失敗例
日本会議や神政連が「皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有」、「日本の歴史と国柄を踏まえた新憲法」などと言うとき、想定しているのは大日本帝国であろう。しかし大日本帝国は日本史上の特異な一時期であり、本来の日本の歴史・文化・伝統とはかけ離れた例外であり、回帰すべきものではなく、特大の失敗例であることをはっきりさせたい。
自民党と日本会議は表裏一体:日本会議の系譜と年表
第二次安倍内閣閣僚の大半が日本会議であることを示す上の写真はネットでは有名だが(元ソース不明)、日本会議の内実は分かりにくい。街頭行動のような一般向け活動はあまり行わず、大手メディアの報道は少ない。最も参考になるのは: 続きを読む 自民党と日本会議は表裏一体:日本会議の系譜と年表
自民党の2大支持団体:神政連と日本会議、現行憲法への強い反感
なぜ、この2団体にかくも多くの自民党議員が懇談会メンバーとして名を連ねるのか? 自民党を支持する団体は多々あるが、それらの多くは「与党」支持団体であることを、野党に下った時に自民党は初めて認識した。 続きを読む 自民党の2大支持団体:神政連と日本会議、現行憲法への強い反感
自民党の2大支持団体:神政連と日本会議、その主張
自民党があのような憲法改正草案(「草案」)を出す背景は何か? 誰があのような「草案」を支持するのか? その答えは2つの主要支持団体、神政連(神道政治連盟)と日本会議の主張を知れば自明となる。 続きを読む 自民党の2大支持団体:神政連と日本会議、その主張