立憲/民主主義・平和主義ポジションマップ

PositionMap5

自民党はすっかり変わった」ことを視覚的に示すために、ポジションマップを作ってみた。ここで「野党」とは安保法制に反対した政党である。「かっての自民」ならまともな面もあったのだが、安倍自民は全く違う。国民の大勢とは外れた逆方向に走っている。

日本国民の中に、現代国家の枠組みとして基本中の基本である立憲主義・民主主義を否定する人は極めて少数しかいないだろう。また圧倒的多数の国民は戦後70年の平和をとても貴重なものと感じているだろう、たとえ政府や御用メディアの中国脅威論に煽られて多少不安は感じていたとしても。

安倍自民が立憲主義・民主主義を蔑ろにしている(壊している)のは、国家の土台を壊すのに等しく、国防とかの以前に平和国家・日本の存立を危うくしている。右とか左とか政策がどうのこうのというレベルではなく、人類の普遍的価値を損ない、時間を百年は遡らせようという時代錯誤である。

安保法制や辺野古基地建設でのなりふり構わぬ強引さや暴走ぶりは、かっての自民党ではあり得なかった事態である。自民党の元幹事長だった加藤、古賀、山崎、野中各氏らがこぞって安保法制に反対し、自民党沖縄県連の元幹事長だった翁長知事が辺野古基地反対の先頭に立っていることでも分かる。

このマップは天皇の政治利用ではあるが、事実は事実。天皇制自体はあまり民主主義的ではないだろうが、明仁天皇ご自身は現行憲法に全く肯定的であり、平和的ご発言が多い。連中は国家主義の中心に天皇を据えたがるが、それは日本古来の伝統では決してなく、明仁天皇なら真っ平御免と言われるであろう。安倍自民はむしろ朝敵、国民の敵と言うべきである。

「いくら安倍さんだってそこまでやらないだろう」と呑気な人はかっての自民党のイメージからそう言うかも知れないが、現状をよく認識してもらわなければいけない。1930年代の日本やドイツには、そういう人達が多すぎた。我々は歴史に学ばなければいけない。

自民支持者はひょっとしたら、辺野古は日本の国防に必要とか、アベノミクスで景気が良くなったとか、大いなる勘違いをしているのかも知れない。辺野古とアベノミクスについてはいずれしっかり論じてみたいが、簡単にまとめるならば:

辺野古新基地は全く不要であり、(演習のためだけに駐在している)海兵隊が米国の計画通り粛々とグアム移転しても国防に何の不安もなく、普天間基地や演習場の返還で沖縄経済は爆発的に成長するだろう。念のために繰り返すと、安保法制も国防にはマイナスばかりである。
もし今景気が良いと思えるならば、それは東日本大震災からの復興需要とその波及効果が実体であり、いわゆるアベノミクスは国民の8割以上にとっては(つまり日本全体には)マイナスである。


「立憲/民主主義・平和主義ポジションマップ」への1件のフィードバック

  1. その通りだと思います。
    なのに自民派は以前多く、宗教政党公明も根強い人気です。
    友人に創価の信者がいますがどの方も良い人で、無条件に公明が良い政党だと信じているようです。様々な角度から信じるものを検証して疑問を持ち脱会する人はごくわずか、同じ思想を信じていることが安心なのだと思います。

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