日本語は原始的?

これら28語、日本語の発音だけで区別するのは難しい。音調や抑揚を少しは変えて話す人も居るだろうが、一般的/共通とは思えない。

しかし中国語としての発音をGoogle翻訳で聞くと、28語は全て違うことが、中国語を全く習っていない筆者でも分かる(意味はほとんど同じ)。状況や文脈を知らずとも、切り出された発音だけで中国人は言葉を正しく認識できるはずだ。

意思疎通手段として、どちらが早く、正しく伝わるだろうか?

日本語には元来文字はなく、漢字が輸入されて、発音が近い漢字の一部や略字から、カタカナ、平仮名が派生したと認識している。漢字で新しい意味や表現はどんどん増えても、発音は増えなかったようである。

平仮名でも、濁点、半濁点、小書き(拗音と促音を表現)を駆使すれば、表現力はかなりあるはずだが、単純な方に流れてしまったのか。現代仮名では「ゐ」と「ゑ」がなくなり、最近では「ゔ」も廃止され、我々の発音はさらに単純化している。日本語は、同音異義語が多すぎる、かなりいい加減な言語になってしまった。

近年は、新語の輸入はもっぱら欧米からで、翻訳もせずにカタカナのまま使うのがやたら多い。しかし発音は単純化されたカタカナ発音なので、母語話者には通じないことが多い。日本語はどんどん劣化して、キメラ言語化している。

この文でも、イントネーションと書きかけて代わりに音調や抑揚としたし、コミュニケーションツールではなく意思疎通手段とした。発音が少ないのはどうにもならないが、せめて漢字を適切に使って、読めば意味が正確に伝わるように努めたい。

なお中国語でも「正」と「政」、「盛」と「聖」とは同じ発音だが、どう区別しているのか知らない。


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