燃料電池実用化推進協議会のHPに公開されている商用水素ステーションの普及、営業情報をチェックしてみた(2017/9時点)。店舗型ステーション 58カ所、移動式ステーション 43カ所が営業中である。移動式は営業日・時間ともたいへん限定的で(例えば水・金、12:00〜14:00など)、一般ユーザが随時利用可能とは言えないので、対象から外した。
下表は、店舗型水素ステーション 58カ所の営業形態である。
SAPA営業 | 0 | |
365日営業 | 3 | 東京 3(いずれも岩谷産業) |
祝日営業 | 4 | 東京 3、愛知 1(全て土日も営業) |
日曜日も営業 | 10 | 埼玉 1、東京 5、神奈川 1、愛知 3(うち4ステーションは土曜休業) |
土曜日も営業 | 30 | 岩谷産業は全て土曜も営業、ただし事前問い合わせを推奨 |
平日のみ営業 | 24 | いずれも9〜17時かより短い営業時間、JXTGが大半 |
午後のみ営業 | 8 | |
点検休業予定 | 8 | 9,10月内に約一ヶ月間、いずれもJXTG |
コメント:
・最も意外なのは、高速道路内のサービス/パーキングエリアなどには全く設置されていないこと
・日祝日に営業するステーションは極めて少なく、東京圏を除けば、FCVの個人ユースは非現実的
・岩谷産業は全て土曜も営業するなど、頑張っている
・JXTGは平日 9〜17時営業がほとんどで、公用車、社用車対応と割り切っている
・都内の一部ステーションを除き、事前に電話連絡しておかないと、待たされる可能性大
結論:
一般ユーザはFCVを買うべからず。
ジャーナリスト井元康一郎氏の記事「燃料電池車はEVに「もう勝ち目がない」は本当か」が直に関連するので紹介しておく。
上記通りの水素ステーションの営業実態を紹介した上で、短期的には全く見込みがないこと、長期的に見ても可能性は限定されており、正攻法で地道に開発を続けるべしと説いている。
(2018/3/25追記)