NHK受信料未払い裁判(@奈良地裁)まとめ

NaraCourt
奈良地裁

<経緯と概要>
NHKの報道姿勢への異議から受信料支払いを停止していた奈良県在住の宮内さんに、NHKは奈良簡裁に申し立てて支払い督促状を送付。宮内さんはこれに対し、「NHKの放送法遵守義務違反」を問うべく、6 名の弁護団を結成、奈良地裁での審理を要請し、移送が認められた(移送決定書 2015/12/11)。
受信料と放送法(第4条)を真正面から取り扱う初めての裁判
宮内さんは多くの視聴者の意思を代弁されているわけで、以下に「NHK問題を考える奈良の会」が配布されている資料を日付順にまとめる。


■ 2016年5月26日(木)裁判官忌避申し立てが却下!  NEW
○ 「裁判官忌避申立却下決定」(5月24日付け)
○ 弁護団は大阪高裁に1週間以内に「抗告」(決定および命令に対する上訴)する方針
○「裁判官回避・忌避を求める」請願署名は1800筆越え! 今後は、署名は大阪高裁に提出する

奈良簡裁/地裁がここ半年以内に出した以下2文書の矛盾を改めて見て頂きたい:

・移送決定書:「本件基本事件の解決のためには,本件放送受信契約締結の事実面について,書証,証人尋問及び本人尋問により明らかにしていくにとどまらず,基本法たる放送法に関する原告と被告の法的権利・義務,法的地位等の法律解釈と確定が必要になってくると思われる。

・忌避却下決定:「森川裁判官が本件本案事件の手続き内において、すでに実施した審理によって、当該事件につき、一定の心証を形成したことをうかがわせるにすぎず、それだけで、本件本案事件について、裁判の公正を妨げるべき事情があるとはいえないことは明らかである。

■ 2016年5月20日(金)裁判官忌避申し立て状況
○ 「裁判官忌避申立書」は5月16日提出済み
○ 「裁判官回避・忌避を求める」請願署名を提出、計1007筆!  さらに5月24日にも追加提出予定
○ 森川裁判官への「回避勧告書」を提出

・5月13日当日の様子:森川さつき裁判官は弁護団の陳述要旨を聞き終えると、『本日の審理でもって弁論を終結し、判決言い渡し期日を・・・』と、審理の打ち切りを宣言しようとしたので、とっさの判断で弁護団長が裁判官忌避を申し立て。森川裁判官は、詰め寄る弁護団から逃げるように、予め用意されていたらしく事務官に囲まれて退廷。よほどやましい気持ちだったようだ。異常・異様な閉廷風景であった。
・次回の日程は告知されていないまま。
・忌避、回避申立ての審議が終了してから次回日程を決めることになる。審議期間がどれくらいかかるか現時点不明。

・本件をしっかり審議するために簡裁から地裁に移すとした上記の移送決定書と、実際の訴訟指揮とのあまりの落差に驚き憤るのみ。奈良地裁自体がやると言ったことを、理由もなく放棄しようとしている。なんという司法の劣化!

■ 2016年5月16日(月)
○ NHK受信料裁判支援ニュース 第5号
○ 署名フォーム

緊急事態発生! なんと、裁判官は 当日の審理でもって弁論を終結し、判決日時を指定しようとしました。実質的な審議が全く行われていないにも関わらずです。弁護団は即座に、裁判官の忌避を口頭で申し立てました。
5月20日に裁判官忌避申し立て審議が行われます。それまでに署名して現地送付を!
傍聴希望者が 150名余も!

■ 2016年5月13日(金)13:15〜、第2回口頭弁論@奈良地裁

■ 2016年5月4日(金)
○ 第2回口頭弁論への傍聴要請フライヤー

■ 2016年4月5日
○ NHK受信料裁判支援ニュース 第4号

第2回口頭弁論は傍聴席が100席です。当日のスケジュールは次のとおりです。
・集合 12時45分 奈良地裁
・裁判 13時15分〜
・報告 13時30分〜13時45分(裁判所内空き地)
・懇談 13時50分〜 (場所などは後ほど連絡)

■ 2016年3月12日
○ NHK受信料裁判支援ニュース 第3号

被告側弁護士・佐藤真理氏は以下骨子の意見陳述をされました:
– 放送法の遵守が放送受信契約の内容になっている
– 2012衆議院選挙報道は放送法4条に違反
– 籾井会長就任後、違反はさらに顕著に、その実態を今後詳細に主張する予定
– 高市総務大臣発言への批判
– 争点は、受信料の支払中止の経過等にとどまらず、放送受信契約の法的性格、受信料の法的性格、NHKの放送法遵守義務と受信契約者の義務との関係等、重要な論点が多数含まれる複雑な事案であり、社会的影響もきわめて大きい。合議体での審理を求める。

■ 2016年3月7日
○ 第1回口頭弁論速報

■ 2016年3月5日
○ 講演会:醍醐 聰氏「私たちは、NHKにどう向き合うか〜受信料義務化の阻止に向けて〜」 13:30〜 @奈良県文化会館

■ 2016年3月4日 10:00〜、第1回口頭弁論@奈良地裁、2階201号法廷

■ 2016年2月15日
○ NHK受信料未払い問題奈良地裁で審理(奈良県記者クラブ説明資料)
○ NHK受信料裁判支援ニュース 第2号

■ 2016年1月20日
○ NHK受信料裁判への支援のお願い
○ NHK受信料裁判支援ニュース 第1号

■ 2015年12月11日
○ 奈良簡裁から地裁への移送決定書


「NHK受信料未払い裁判(@奈良地裁)まとめ」への1件のフィードバック

  1. 判決文読みました。被告代理人の立論に不備があり敗訴は当然です。上訴審では、立論の仕方を変えて闘って下さい。私も、11年間、生活保護制度の中で、保護の実施機関と、法的根拠に基づき、闘い続け、多くの権利を勝ち取りました。NHKの問題についても、やはり、放送法制定過程に遡った緻密な研究の上での立論が必要だと思います。私の場合には、生活保護法第27条とそれを補完する法第62条第1項後半及び第3項を根拠とした保護の廃止を阻止することに成功しました。これは、生活保護法制定の主軸にいた小山進次郎編著「生活保護法の解釈と運用」の完全デジタル化を前提として、小山が、法27条に法的効力はない、と、発言している事実を、保護の実施機関に明示した結果です。参考にして下さい。16年9月29日(木)午後9時10分21秒

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