- 新党大地(潜在〜 19000票)の離反により、野党に不利な選挙
- 前回に比べ、与党+4448、野党−2981はむしろ野党の善戦
- 大地票は最大で ±9700移動と見積もり
- 千歳、恵庭で自衛隊票の棄権が最大 5200と推定!
- 池田陣営は 6700票ほどを挽回した可能性
詳細はリンク先のpdfをご覧下さい。
上記のまとめ5行は、あくまで最終的な数字の表面をなでただけの単純化した見方であり、実際の票の動きははるかに複雑な出入りがあったと思わる。例えば、選挙区全体で白票が減った要因を加味してはいない。投票率は 0.8%下がり、有権者数も659人減なのに、与野党 の得票合計は 1467票も増えている!
ゆえに、まとめ下3行にある数字は、かなり眉唾と筆者も自覚している。しかし定性的な傾向は確実と見る。千歳市の投票率低下や自民票の減少は、筆者から見ても驚きの事実である。
これは安保法制に対する自衛隊関係者の不安の表れとしか思えない。自国防衛のためではなく、他国のために命を掛けさせられる安保法制は、当事者にとって極めて大きな争点である。
この投票内訳の意味するところを最も良く把握し、衝撃を受けているのは、安倍政権であろう。
この選挙の経過は以下のように複雑で、
△池田応援電話掛けボランティア活動急伸、最終的に594人参加、50917件
少なくとも3転したと見なせる。電話掛けボランティアで4転目を狙ったが、時すでに遅し。北海道新聞の調査が本当であれば、「野党リード」報道に迅速に対応したか、緩んだかが分かれ目になったことになる。公明党支持者の間では当初、池田支持がかなり多かったが、婦人部の電話作戦で引き戻したとの興味深い週刊誌報道もある。
上記の得票分析では、時系列での票の出入りは全く分からず、ほんの表層の結果論に過ぎない。今後、北海道新聞による世論調査結果を含めた分析報道を期待したい。
ところで、熊本大地震の救援に千歳、恵庭からも多くの自衛隊員が出動しているが、これが棄権票に目に見えるほどの影響を与えたとは考え難い。「野党リード」報道があったのに、出動隊員の票をみすみす失うほど、自民党は間抜けではないと思う。
熊本に出動の隊員数は千歳 390、恵庭 483名(いずれも陸自、空自11名はすぐに戻ったと推測)。ちなみに、不在者投票数は千歳 -298、恵庭 +601(対2014総選挙)で、出動の影響があるとも/ないとも言えない。
なお、自衛隊票というのは家族、引退者などを含み、千歳、恵庭とも全体の約3割と言われ、両市合わせて約 4万票になる。
私は当初、開票前の投票行動調査で接戦を伝えられていた池田マキさんが開票とほぼ同時に和田氏の「当確」報道が為されてからちょっとこの選挙は疑わしいと不正選挙ではないかと思い続けていましたが、こちらの記事を読み納得ができました。ありがとうございます。