安保法制には立法事実がない、いったい何が目的なのか?

legi_facts(立法事実 = 政策目的の必要性と、政策手段の合理性を根拠づける社会的事実)

政府が中国の脅威を唐突に持ち出す前は、(1) ホルムズ海峡での機雷掃海、(2) 米国軍船で避難する日本人救出、(3) 日本周辺警護中のイージス艦を防護の3例を説明していた。 続きを読む 安保法制には立法事実がない、いったい何が目的なのか?

中国の脅威と安保法制の無関連

ヘルマン・ゲーリング「戦争を望まない国民を望むようにさせるのは簡単です。国民に向かって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては愛国心が欠けていると非難すればよいのです」 続きを読む 中国の脅威と安保法制の無関連

小林節氏、自民党は「明治憲法の復活」を指向している

6/4衆議院憲法審査会(写真)で戦争法案を違憲と断じた参考人の一人・小林節氏(憲法学者、慶大名誉教授)は、実は限定的な集団的自衛権を認める改憲を唱えていた。改憲論者ゆえに自民党から近づかれ、長らく自民党のブレーンを務めていた。その彼が「安倍的“壊憲”」など痛烈な批判を浴びせて反対派の急先鋒に回ったのはなぜなのか? 続きを読む 小林節氏、自民党は「明治憲法の復活」を指向している

小西洋之(著)「私たちの平和憲法と解釈改憲のからくり」

KonishiBookこの本は「集団的自衛権行使は憲法違反」であることをとことん論じて懇切丁寧すぎるくらいに説明している。安倍政権の極めてお粗末な合憲主張を完璧無比に論破している。資料集としても有用。

1972年の政府答弁に有名な一節がある。自衛の措置の容認条件として:

『外国の【○○○○○○○】武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるという急迫、不正の事態に対処し・・・』

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安保法制に対する見解まとめ

■ 集団的自衛権行使は憲法違反

・集団的自衛権行使とは「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力で阻止すること」

・集団的自衛権とは「自国防衛以外の理由で戦争する権利」とも言える(実際、国連に報告された実例の大半で「軍事介入の口実」として使われた) 続きを読む 安保法制に対する見解まとめ